Taller de Didáctica de Español de Kansai (TADESKA)関西スペイン語教授法ワークショップ

お知らせ

第184回関西スペイン語教授法ワークショップ(TADESKA)開催のお知らせ
CLXXXIV Reunión del Taller de Didáctica de Español de Kansai

★日時:2025年11月9日(日)15:00 - 17:20

★方法:Zoomを利用したオンライン開催

[ワークショップ1]歌を通して学習者をスペイン語圏の社会文化へ誘おう-Celia Cruz「Yo viviré」を題材として-
 概要:本ワークショップでは、サルサ界の女王と呼ばれ、今年生誕100周年を迎えたCelia Cruzの軌跡をたどりながら、学習者をキューバの歴史と文化へと導く授業実践を提案します。彼女の代表曲の一つ「Yo viviré」を取り上げ、歌詞に表れるアイデンティティの表現を参加者とともに考察します。音楽や歌を教材として用いることで、学習者が言語の形式的な側面だけでなく、歌詞に込められた感情や文化的背景を通してスペイン語圏社会を体験的に理解する可能性を探ります。また、アフロキューバ文化や亡命というテーマを通して、文化的多様性やアイデンティティ形成を理解するための視点を共有します。

[ワークショップ2] スペイン語作文添削におけるChatGPTの活用可能性 -日本のB1学習者を対象とした事例研究-
 概要:本ワークショップでは、「日本のスペイン語学習者(B1レベル)による作文に見られる談話的規則性」に関する研究の中間報告を行います。授業内でセルバンテス文化センターのウェブサイトに公開されているDELE B1試験のPrueba 3の課題に学生が取り組み、その82課題をChatGPT-4(有料版)がどのように評価・添削したかを分析しました。結果として、ChatGPTの評価の特徴、学習者の文法的誤りの傾向およびテキスト構成について明らかになり、一定の限界はあるものの、ChatGPTは作文指導の補助ツールとして有効であることが示唆されました。当日はこれらの結果を共有し、外国語教育におけるAI活用の可能性について参加者と議論します。

★担当者:平井素子、アイノア・ブハンダ

★上記2つの活動の後、2026年2月に開催予定の「第17回関西スペイン語教師の集い」についての話し合いを行いたく存じます。

★今後の開催予定★
 12月14日(日)10:30-12:50:月野、長(関西学院大学梅田キャンパスにて)
 1月:不開催
 2月:第17回関西スペイン語教師の集い(対面開催、詳細未定)

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本件についてご質問等がございましたら、TADESKA世話役にお気軽にお問合せください。
世話役:小川雅美 · 柳田玲奈
お問い合わせ先:tadeska_osakaアットyahoo.co.jp(アットを@に変換してください)
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2025年度のTADESKAの開催予定について、以下の通りお知らせいたします。

1) 年間テーマ
「歌を通して学習者をスペイン語圏の社会文化へ誘おう」
 授業中にスペイン語圏の歌を学生たちに聴かせる時、学生たちはどちらかというと曲調や
 映像に注意を向けがちです。そこで、次のようなスペイン語の歌を紹介し、言葉の意味の
 世界に学生達を誘いましょう!
1. 学生がその歌詞に込められた深い意味合いを味わえる歌
 2. その歌の背景にある社会文化(歴史・政治等を含む)への関心につなげられるような歌

 担当者には、歌詞やその歌の背景を社会文化的側面に結びつけた発表や、それと関連して
 参加者とともにできる活動をしていただきます。
「授業中のどんよりムードをリフレッシュ!ー学生たちの意識を活性化する短いコミュニケーション・アクティビティー」
 授業中、教員は一生懸命授業をしているのに、学生たちが退屈や疲労のためぼんやりしている
 というギャップを感じたことはありませんか?そのような時に、短い時間ですぐにできる
 アクティビティを入れることで、学生たちにとっては気分転換となり、協力して学ぶ雰囲気が
 活性化され、結果的に学習がより促進されることがあります。
 このテーマでは、そのような効果を狙った短いアクティビティ(10分以内)を考案し、
 試しながらいろいろなクラスで使えるようなものにしていきましょう。
 担当者には、そのようなアクティビティについてご提案いただき、参加者とともに
 ワークショップ活動をしていただきます。

 いずれも、所要時間は1時間程度と見積もっています。(つまり例会1回につきワークショップ2つ実施可能。)

2) 開催方法は、担当者の意向や会場確保の状況に応じて
 対面形式かオンライン(ZOOM使用)形式かを、その都度決定します。

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終了しています

第183回関西スペイン語教授法ワークショップ(TADESKA)開催のお知らせ
CLXXXIII Reunión del Taller de Didáctica de Español de Kansai

★日時:2025年10月12日(日)10:30 - 12:50

★場所:関西学院大学梅田キャンパス(ハブスクエア) 1407教室

[ワークショップ1]ヒバロからトラップまで—プエルトリコのアイデンティティを物語る歌の数々
 担当:Roberto NEGRÓN
 概要:このワークショップでは、A2からB1レベルのELEの授業で文化的テーマを扱うための方略や活動を紹介しながら、音楽を通してプエルトリコのアイデンティティと誇りを探っていきます。参加者たちは、プエルトリコの様々な伝統的リズムと現代的リズムに触れ、プエルトリコの政治的・社会的歴史がどのようにそれらの歌に影響を及ぼしてきたかを学びます。ダンサやフォルクローレからヒップホップ、トラップ、レゲトンといった都会的ジャンルまで、音楽がプエルトリコの経験、記憶、創造性をどのように反映しているかを見つつ、それをスペイン語と文化を教えるための有益な教育的素材にしていきます。

[ワークショップ2]スペイン語授業において歌を効果的に使うには
 担当:禪野美帆
 概要:私が担当するスペイン語のクラスには、Shakira や Jennifer López など、ラテンアメリカの歌手の曲を聴いたことがある学生もいる。しかし、多くの学生は Gloria Estefan のことを知らない。彼女の曲"Oye mi canto"が世に出たのは、東欧諸国の民主化が進んでいた1989年であった。キューバ出身の歌手である彼女は、この曲の中で出身国の体制変化を望む姿勢を表明している。私の記憶では、スペイン語の歌がアメリカのヒットチャートに入ることが当たり前になったのは、彼女の登場以降である。このワークショップでは、彼女の曲や、同じくキューバ出身のアーティスト Willy Chirino の曲を、スペイン語の授業でどのように活用できるかを一緒に考えてみたい。