9回ワークショップ議事録

日時:2007210日土曜日午後4時

場所:大阪産業大学梅田サテライト教室

テーマ:教材(3) 補助教材

参加者:13

司会:柿原武史

 

T. 開会の辞

 

U. Mini-charla  担当:鈴木 真由美 「自作の補助教材」

 

教材A A高専で使用)

1教育環境

毎週1回(100分)、学生43名、学力は優秀だが、語学への関心はそれほど高くない。学校が単位制でなく学年制のため、原則として受講学生全員の単位を認める方針である。

 

2授業のねらい

全員に単位を与えるという前提のため、落伍者を出せない。故に、授業の目標は全学生に最低限の単語力、文法力をつけてもらうことである。

 

3補助教材の使用状況

眼の行き届きにくい大人数のクラスで、全学生に毎回の授業でこれだけは学習してもらいたいという項目(本文中の動詞の原形と意味、活用の種類、日本語訳、重要表現など)を毎回プリントにして配布し、授業中は当てながら板書して書き取らせる。

 

教材BB大学で使用)

1教育環境

毎週2回(90分)、学生10〜20名、学力は不十分。学問そのものに対する自覚が低い。

 

2授業のねらい

単位とは教師に嘆願または脅迫してもらうものではない、大学は学ぶ者のための場であり、教師やテキストは学生のためにあるのだということを認識してもらうこと。

 

3補助教材の使用状況

テキスト本体を理解できる学力がないため、授業で使える部分だけを抽出したプリントを配布する。その際、表や活字は拡大し、単語や文には番号を振るなど、学生が見やすく理解しやすいよう工夫する。そしてシンプルな練習問題を配布し、学生が達成感を実感できるようにする。

 

教材CC大学で使用)

1教育環境

毎週2回、学生20〜40名、学力優秀。

 

2授業のねらい

スペイン語の習得が最大の目標であるが、学期末に難易度の高い共通試験に合格しなければ単位が認定されないので、試験対策も重要である。

 

3補助教材の使用状況(試験対策)

動詞活用暗記のための教材を紹介した。試験の1ヶ月前に、試験範囲の動詞を抜き出して、活用させるべき時制と、原形のみ記した白紙のプリントを作成して配布する。学生に宿題として与え、回収してチェックし、間違っているところは訂正させる。動詞を選ぶ際に、過去の問題などを参照して、試験に出題される可能性の高いものに絞るようにする。

 

 

III. グループ活動 「授業で使用している補助教材」

各自が授業で使用している補助教材を三つ持ち寄り、それぞれについてグループで説明。どのように活用し、どのようなところを補強しているのか、について話し合った。

 

各グループのレジュメは  こちら