第21回ワークショップ議事録
第21回 関西スペイン語教授法ワークショップ
日時:4月5日(土) 午前10時00分〜12時30分
場所:関西学院大学梅田キャンパス(ハブスクエア)
1. 今後のTADESKAについて
・TADESKAのあり方について(会の趣旨の確認、現在の状況)
「参加者が対等な立場で授業実践や教授法についての情報交換を行う。」の再確認
・参加条件について
「教育機関+教員+生徒」:「教室で職業としてスペイン語教員をしていること」
(「教室で」…家庭教師、サークル、ボランティアなどは除く)
・6月以降の全体会のテーマについて(6、9、11、2月)
「教師の専門性・個性を如何に授業に活かすか」
進め方:1~2人ずつスピーチ、模擬授業などを行う。
「スペイン語」という科目で教師の専門分野の話などをどのように導入しているか。
実践例。工夫。苦労話など。
(…教師のモチベーションにもつながる)
次回:6月7日
司会=鈴木さん、担当者:岡本さん、(次回以降:平田さん、村上さん)
・6月の全体会の司会の決定
2. 全体会 「冠詞(2)教材作成の試み」(グループ活動)
持ち寄った教材の特徴、利点、問題点
1. 中級向け授業担当グループ
・(例文や問題文が)短文ばかりでは限界がある。
・「特定」、「不特定」の説明が難しい。
・英文法参考書も参考になる。
・教師の説明が不可欠
・大量の練習問題も有効。
・ゼロ冠詞と定冠詞だけで練習問題を構成するとわかりやすい。
・数詞の一部として不定冠詞を導入するとわかりやすい。
・難しい項目の説明時、例文などの語彙を易しいものにする。
・定名詞句と不定名詞句
2. 初級向け授業担当グループ(1)
・冠詞はそもそも教えられているのか。
形式のみ?用法まで?
a.「定冠詞」「不定冠詞」という用語で指すもの。
b. 性数一致+用法に関して簡単な説明(訳語、「初出」「既出」、”familiaridad「了解」”など)
c.
hayとestar
→性数一致など形式的な練習。
・中級や専攻向けでは、コンテキストの伴った説明、練習
・問題点:el agua, lo+形容詞、un
libroに対してunos librosと無冠詞のlibros
3. 初級向け授業担当グループ(2)
・不定冠詞→hay、定冠詞→estar …問題点:説明が堂々巡りに。
→これらを動詞と組み合わせて文脈で理解させる。
・不定冠詞と数詞をひとまとめにし、定冠詞は独立させて、全て名詞句の枠組みで説明する。
…問題点:動詞(文脈)が無い。
・不定冠詞、定冠詞、無冠詞の全てに明示的説明…問題点:初心者には難しい。
・全体的に、練習問題がもっと多いほうが良い。