第3回ワークショップ議事録
日時: 2006年6月10日午後3時〜
場所: 大阪産業大学梅田サテライト教室
テーマ: モチベーション
参加者: 19名
司会: 柿原 武史
I. 開会の挨拶
II. mini-charla 担当: 岡本 淳子
「学生のモチベーションと高めたと思われる授業実践」
1.小テスト:学生のコメント「テスト勉強が復習になったのでよかった。」
「毎回、自分がちゃんと覚えたかどうか確認できてよかった。」など。
工夫している点:
1)教科書の問題をそのまま。たいがい5問。ただ、順番は変えるのと日本語訳をつけさせる。応用問題にすると、かなり勉強しないとできない場合があるのと、頑張って勉強しても応用に弱い子が点数が取れず、やる気をなくしてしまうため。また、第二外国語のクラスのために時間をかけたくない子でも、そのままの問題がでるなら勉強範囲が少ないので覚えてくる。覚えてきたらしっかり点数が取れるため、ほとんどの子がしっかり勉強してくるようになる。
2)欠席した子にも復習をしてもらうため、問題用紙を渡し、やってきたらそれは平常点として評価すると伝える。また、点数が悪かった子には自主的に再挑戦したい場合に限って問題用紙を渡す。
2.音楽鑑賞
音楽をいろいろ聞けたのが良かったというコメント多数。CDを買って歌詞カード見て歌ってるという学生も。インターネットでサイトにアクセスという子も。
1)穴埋め箇所は、習った単語、あるいは習った動詞を選ぶ。必ず事前に聞いておいて、その名詞、動詞が聞き取りやすいかをチェックする。動詞の場合は、時間があれば活用を言わせて復習も兼ねる。穴埋め箇所の数や、単語の種類はクラスのレベルに応じて調整する。
2)答えを学生に聞く。一部音が取れていたらほめてあげる。正解の場合はとってもほめてあげる。
3.ビデオ
これもアンケート結果によると文化に興味が持てたと好評。
4.当てまくる、そして見回る。
緊張感があってよいというコメント。質問しやすい雰囲気でよかったというコメント。
先生VS学生、学生は常に評価される側というのに変化を与えるため、黒板に書 いた回答を別の学生に評価される。自分が評価する側になったとき、かなり真剣に考えている。
練習問題を解かせているとき、ノートに何かを書かせているとき、一人一人を見回る。間違いがあれば指摘して、説明する。すると、普段あまり質問できない子もわからないところを聞いてくる。その質問の答えは、その学生にだけでなく、全員に伝える。一人が聞くと他の子も聞きだして、クラスの活気が出てくる。
III. グループ活動
ブレーンストーミング法により「学生のモチベーションを高めたと思われる授業実践」について各自紙に書き出し、それぞれについて説明・意見交換。
→ 書き出した様々な実践例・アイデアを分類し、モチベーションを高める工夫がいかなるものであるか、また、モチベーションとはどのような事柄・概念で構成されているかを次回第4回ワークショップで確認する。
IV.総括
・次回活動について
・当ワークショップの愛称を決定(TADESKA)
・9月開催の第5回ワークショップより30分程度の読書会を始めることについて
講読予定文献:吉島 茂(訳・編)/大橋 理枝(他) 「外国語学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠」 朝日出版社 2004年.(こちらからダウンロードも可)