2010年2月のワークショップ

内容:

1.「授業と試験におけるtu とustedの使い分け」(小山朋子)
(要約は添付ファイルにて)

2.「大学が実施している授業アンケートについて」(鈴木真由美)
昨今、「授業アンケート」は広く実施されているが,その方法や内容,また集計手段や集計内容のフィードバック方法などは,大学によってまちまちで,どのようなアンケートがより有効か,大学側も模索しているようである。非常勤講師からすると,webアンケートの学生入力率の低さや,学生による自由記述欄の無記名の暴力的なコメントなど,疑問に感じられる点もある。
一方で,学生の率直な意見や注文は,前向きに取り込んでいくことで,授業の改善に役立てることができるのも確かである。ただ一方的に集計結果を与えられるだけではなく、授業アンケートがどのような形であれば一層望ましいか,非常勤講師としても発言できる場があればと思う。また、学生の声を,一層効率的に授業に取り込んでいくにはどのようにすればいいのかも,考えていこうと思う。

3.「意味理解への語用論的アプローチ」(小川雅美)
第2外国語としてのスペイン語授業では「会話テクスト+文法説明+練習問題」 という構成の、口頭のコミュニケーションを意識した教科書がよく使用されている。
一方で、教師主導の文法訳読の授業は、日本のスペイン語の授業で広く行われていると考えられる。
ここに、会話テクストを文法と辞書の知識で学生に和訳させるということが起こる。
本セッションの担当者は、コンテクストと発話者と発話によって談話が作られるという語用論的ビジョンを授業で扱うことを提案した。その扱い方については、教師の説明ではなく、学生同士が話し合い、多声的に考察する可能性を示した。セッションでは、既刊の教科書の会話テクストを用い、参加者の間で談話の作られる状況について話し合ってもらった。議論の時間がほとんど取れなかったのが今回の自分自身の強い反省点である。とはいえ、教師にとっては、会話テクストのディスコースよりむしろ、教材としてのテクストの分析というメタレベルの存在することが若干ながら窺え、大変参考になった。
(やや詳しい要約は添付ファイルにて)

-カンテ・フラメンコ"Aquellos duros antiguos"(岡本淳子)

-チャリティ古本市

4.「スペイン語自主学習用ソフトを試用する」(土井裕文)
スペイン語の自習用ソフトを試用した。
特にniの音声チェックに対する講評を行った。どんな音声において合否の誤差 が出やすいかを検討した。
「nin~itoのniとn~iは、耳のよいスペイン語話者でないと知覚できないだろう」 というネイティブスピーカーのコメントが私には有益であった。
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