グループディスカッション
グループ1の議論内容の要約
(B11, C32)
「点過去vs線過去」,「完了過去vs未完了過去」というネーミングが存在するが,実際は未完了過去であらわされている事態が完了していることも多いので,学習者にとっては前者のネーミングの方が理解しやすい.
(C23, C24)
時制の一致は英語で説明.ただし,学生の英語力に差があることを考慮する必要がある.
(C4, C17, C18)
“tener que+不定詞” および “poder+不定詞” の点過去は不定詞の事態が達成されたことをあらわすが,
“querer+不定詞” の点過去にはその含意がないので,注意する必要がある.
(C20)
“Antes vivia 3 años en Osaka.”は, “Llevava 3 años
en Osaka (entonces).” に近い意味であると考えられる.
(C25, C43)
“Estar+現在分詞” について.中南米では “Ultimamente
estoy saliendo con Pedro.” のような用法が見られるが,スペインではあまり用いられない.このように,地域差が存在することを考慮する必要がある.
(C35)
haberの線過去−点過去の対立については,後ろの名詞に焦点を当て,出来事なら点過去(hubo)が出やすいと説明する.
(C40)
学生が線過去を用いることが多いのは,活用が簡単なためであろう.
「あった!」の表現について.あるかどうかわからないもの(合格発表で,自分の番号を探している場合など)を見つけた場合は
“Aquí está!”
と直説法現在を用いるが,あるはずのものを探している場合(探し物,待ち合わせ相手など)は
“Aquí estaba.”
と線過去を用いるという現象が見られる.
第2外国語の授業においては,単純形をしっかり覚えさせることに専念した方がよい.
(B31, C47)
未来形は「不確かさ」をあらわすと説明されることがあるが,実際には “Seguro que iré.” や“Te llamaré sin falta.” などという表現が可能なので,注意する必要がある.
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