イスパニア語接続法の教育方法について
【討論】接続法をどの段階で教えるか
論文の構成
- 学習者は接続法をどう感じるか
- 教育者は接続法をどう捉えるか
- 接続法をどの段階で教えるか
- 接続法のどの用法から教えるか
- 接続法をどのような方法で教えるか
- 接続法のどこが難しいか
学習者は接続法をどう感じるか
教育者は接続法をどう捉えるか
- 筆者は「意味的観点からは,接続法は 頭の中に思い描かれた想念を述べる形式だといえる。また形式的観点からは,接続法は主に何らかの要素に従属・接続して使われる形式だといえる。」
接続法をどの段階で教えるか
- 一般的には初級課程の終わり
- 命令や定型句の先行導入
- 筆者は初級課程の3/4あたりに命令文、直後に接続法
- →3/4あたりというのは、命令法と接続法の間に隔たりがあると連関を想起させにくいから
接続法のどの用法から教えるか
- 易しい→難しい(Castañeda 1995)
- 難易にこだわらない(Fernández Pérez 1999など)
接続法をどのような方法で教えるか
- 日本人がパターンプラクティス、スペイン語母語話者がコミュニケーション法
接続法のどこが難しいか
- 【易】意志/願望の名詞節、目的を表す副詞節
- 【やや易】疑惑の名詞節、関係節
- 【難】cuando節、否定命令文、反事実仮想文
- 100%機械的に選択される接続法が「易しい」に分類され、対立の生じるものが「難しい」と評される。
【討論】接続法をどの段階で教えるか
- 教師側がどう考えているのか、をまとめたいと思います。
順番
- 直説法現在
- 直説法点過去
- 直説法線過去
- 直説法未来
- 直説法過去未来
- 命令法
- 接続法現在
- 接続法過去