9月3日開催予定だった第53回例会は、台風接近により例会が中止となりました。この日の内容は順延ができなかったため、予定のみ掲載します。この内容は第55回に改めて実施されました。第53回例会は10月1日に他の内容で実施しました。

(中止された内容)
日時:2011年9月3日(土) 10:30~12:30
場所:関西学院大学梅田キャンパス(ハブスクエア) 1401 教室
★今学期(9月~)のテーマ:『スペイン語新文法(Nueva gramatica de la lengua espanola)』 2009 年、スペイン語学士院連合の編纂になる新しい文法書が刊行されました。1931 年以来の本格的なこのアカデミア文法書は、スペイン語圏全般の言語使用の実情 を踏まえ、かつ20世紀以来飛躍的に進歩した言語学の成果が盛り込まれた規範文 法であり、スペイン語教育のための指針の1つとなるでしょう。TADESKA では、9 月より半年間、本書からテーマを選び、我々の知識や教授実践を振り返りつつ、 教育現場に『新文法』をどう採り入れていくかを探ります。

★参考文献:
1. Asociacion de la Academia de la Lengua Espanola 編(2009).
"Nueva gramatica de la lengua espanola"(全2巻). Madrid:Espasa Libros.
2. ― (2010)."Nueva gramatica de la lengua espanola:Manual". Madrid: Espasa Libros.
3. 関西スペイン語学研究会(編・発行)(2011). 『「スペイン語記述文法」・
「スペイン語新文法」章別和文要約5』
★今月のテーマ:「教養」としての文法史(『新文法』序章)
担当者:土屋亮
活動内容:
1. 『新文法』の序文抄訳
2. グループ・ディスカッション
(教員の知識に関すること)「学生の質問(あるいは同業者との会話)で、はっきりと答えられずドキッとした経験」 (特にスペイン語に関する知識のこと)「正直言って、尋ねられると困るテーマ・単元」 (スペイン語に関すること)「教科書や進度の関係などから、教えたり教えなかったりする 文法項目があると思いますが、何を教えたらスペイン語を教えたと言えるのか、また、地域変種を特に意識しないスペイン語の姿を想定することは可能かどうか」


(実施された内容)
日時:2011年10月1日(土) 10:30~12:30
場所:関西学院大学梅田キャンパス(ハブスクエア) 1002 教室
・今月のテーマ:
「文法の授業における情報機能の扱いについて」
「情報機能」とは,主題,焦点,新情報-既知情報といった概念の総称で, 作文をする際に語順等に大きく影響しますので,これをスペイン語の授業 でどのように扱うべきかについて参加者の皆様と一緒に考えてみたいと思います.
・担当者:川口 正通
・活動内容:
(1)『スペイン語新文法』第40章「情報機能」の要旨紹介
(2) グループディスカッション
-授業で情報機能に関係する内容をどの程度扱うべきか(専攻の場合と第二 外国語の場合).
-情報機能に関する質問を受けた,または学生からの質問に情報機能の観点 から返答をした具体的な経験.(例:Canta Juan とJuan canta の違いは何で すか?)

川口レジュメ