柿原武史さんのcharla内容

スペイン語圏の言語の多様性を実感してもらう授業例
汎用性の高いマルチメディア機器の紹介を兼ねて

前半では、スペイン語の導入の授業で、スペイン語圏の多様性とスペインの言語的多様性を紹介する実践を報告した。
報告者は、スペイン語がスペインとラテンアメリカの多くの国や地域で話されているということを単に口頭で説明するのではなく、地図や音声を提示して、学習者に実感してもらいやすい工夫を行っている。また、アメリカ合衆国でスペイン語が話されていることを紹介するテレビ番組を見せることで、学習者に1国家=1言語という考え方を改めさせる試みを行っている。その上で、スペイン国内で話されている複数の言語の音声を聞かせ、スペインの言語的多様性を実感させるようにしている。
後半では、画像や音声、動画を手軽に教室内で提示するためのツールとして、iPodなどの携帯プレーヤーの利用法を紹介した。パソコンなどをわざわざ授業のために教室にもっていくのではなく、いつも持ち歩いている機器を授業でも利用することで、教員の負担はずいぶん軽減される。また、「家電」であるため、動作が安定しており、操作も簡単であり、特別な機器が備わっていない教室でもテレビが一台あればマルチメディア環境を作り出せるという便利さを紹介した。

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